小型スピーカーに求められる表現性、それは聴き手の要求によって様々です。
小さいのに低音がすごい。大型スピーカーを彷彿させるようなスケール感がある。小さいけれどそれを感じさせないというサプライズ。いつのまにか小型スピーカーらしくないこと、それが市場でヒットする条件のようになってしまいました。かつてFM放送がよく聴かれていた時代、小型スピーカーは欲張らず身の丈に合った表現で、その本質性を重視するお客様からしっかり支持されていました。

PENAUDIOは小型スピーカーの定義は昔も今も変らないと考えています。サプライズさせるスピーカーがあっても一向に構いませんが、本流は人が語りかけてくれるようなスピーカーだと信じています。刺激的で息を呑むようなサウンドも楽しいもので否定するものではありません。
しかしいつも生活空間に漂う自然な語りかけ、風にそよぐ木の葉の音、鳥のさえずり、それらはシンプルに構築された小型スピーカーならではの再現性であり特徴です。

CENYAはダイナミックレンジと澄み渡った透明感を拡張することでモニターの新しい領域にPENAUDIOを導きました。これまでPENAUDIOのスピーカーは音楽性が高く、自然で、開放的、3次元表現に優れていると言われてきました。しかし、CENYAはこれまでに聴くことのなかった魅力をも伝えます。力強い音楽でも優しい音楽でも、CENYAはあなたを魅了することでしょう。音楽のみが浮かび上がるのです - 自然であって、あるがままの。

PENAUDIOの新しいスピーカー設計概念、CENYAではPENAUDIOの持つフィンランド特有の伝統とクラフトマンシップ、優雅さ、そして簡素さといった特性をさらに強化する姿勢が展開されています。この2ウェイの4Ωモニターは優れたアンプに敬意を表し、いかなる音楽ジャンルも鳴らすことができます。

CENYAのハート、スキン、そして多層キャビネットデザインはPENAUDIOの終始一貫した姿勢の表れです。Sami Penttila（サミ･ペンテラ）氏お気に入りのツイーターと相性の良いロングスロー・マグネシウム・ドライバーをシームレスにフィーチャーさせ、キャビネットの主材料であるフィンランド・バーチの積層においてはPENAUDIOの原点である横型配置構造を復活、さらにCENYAのアルミニウム製リフレックス・パイプは、改良・再調整され、さらに静かになりました。CENYAへの接続は、WBTバインディングポストによってその手軽さと安定性を維持しています。